フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは女子が第6戦フィンランド大会までを終え、2戦合計の上位6人が出場するGPファイナル(12月8日開幕、トリノ)の進出者が決まった。日本からは3選手が名を連ねた。

<1>三原舞依(シスメックス) 第4戦英国大会、第6戦フィンランド大会で2連勝し、首位通過で初進出を決めた。自らの人生を表現する「戦場のメリークリスマス」と、新たな自分を伝える「恋は魔術師」を携え、苦しい時を支えてくれた周囲への感謝の滑りを誓う。

<2>ルナ・ヘンドリックス(ベルギー) 第3戦フランス杯優勝、第6戦フィンランド大会2位で初進出。大きく見せるパワフルな演技が魅力。昨季の世界選手権銀メダルの勢いを今季はさらに加速させていきたい。五輪経験者のでコーチの兄と兄妹で成長を続ける。

<3>坂本花織(シスメックス) 第1戦スケートアメリカ優勝、第5戦NHK杯2位で3度目の進出を決めた世界女王。北京五輪銅メダルも射止めるなど、充実していた昨季の反動に苦しんできたが、NHK杯の結果で再びやる気に火が付いた。

<4>キム・イェリム(韓国) 第3戦フランス杯2位、第5戦優勝で初進出。北京五輪9位で終えた昨季から、躍進の新シーズンを迎えている19歳。NHK杯でのGP優勝、さらにファイナル進出は、ともに韓国勢としては金妍児以来13年ぶりだった。

<5>イザボー・レビト(米国) 第1戦スケートアメリカ2位、第4戦英国大会2位で初進出。トップ選手の引退が続いた米国の期待を一身に集める新星。抜群の柔軟性を生かした指先、足先まで意識の通った滑りは見もの。ジャンプも高いレベルをそろえる。

<6>渡辺倫果(法大) 第2戦スケートカナダ優勝、第5戦NHK杯5位で初進出。当初は出場予定なしから代替出場で2戦が決まり、初戦のスケートカナダで初出場初優勝。トリプルアクセルを武器にするニューヒロイン候補が最終6番手で滑り込んだ。