14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)が来年2月26日(日)に東京ドーム公演を開催すると発表した。フィナーレでのサプライズで、場内がどよめいた。

2都市5公演を完走した後、発表に関する部分の記者団との一問一答は次の通り。

-最後に「これから本編」と言っていた。2月に大きなアイスショーがある

初めてスケーターとして東京ドームでの公演ということで、正直、すごい緊張しています。ここまで来るに当たって、まずたくさんのスタッフの方々が構成を練ってくださって、自分でもいろんな構成を考えて。その中に物語をつけて、自分で書いて、ナレーションを付けて、みたいな作業をこれからもやっていくつもりなんで。普通のアイスショーとはまた違って物語が主体としてあって、その中に僕のプログラムたちが、いろんな意味を持ってそこに存在している、っていう絵本のような。うん、物語を鑑賞しにきたような、そんな感覚で見ていただけるスケートになっていると思うので。ぜひ期待していただければと思います。

-東京ドームも1人でやり切るのか

1人でやるつもりです。もちろん演出とかは、もうちょっと凝った…こういう凝ったものではなくて、もっともっと、いろんなテクノロジーを使ったりとか、(出演の)間自体もビデオとかではなくて、もっと何か演出として楽しめるような、物語を楽しめるようなもの、また新しい感覚で楽しんでいただけるような、ショーというよりはスケート物語にしていきたいなという風に思います。今後も「プロローグ」のような形のアイスショーだったり、いろんなアイスショーにも参加させていただく予定ですし、こういう既存のショーからちょっと進化したようなショーたちも、どんどんますます進化させていきたいと思いますし、もっとやっていきたいんですけれど、また全く違ったスケートの見方みたいなものを東京ドームではやりたいかなと思っております

-イベント時の収容5万5000人という日本を代表する「ハコ」を選んだ理由、構想し始めた時期、タイトルの「ギフト」に込めた思いを

プロローグよりも先に、東京ドームのお話はスタートしました。ただ、実際に取れる、取れないという話がかなり難航して。結局、最終的にどうなるか分からない状況の中で「プロローグをとりあえずやろう」という話になって、ハコが取れてみたいな感じで。プロローグの構成を先に進めながら、また「ギフト」も考えながら、ということをやっていました。

東京ドームを選んだ理由というのは、正直な話を言うと「東京ドームでやらないか」というお話をいただけたから、というのが一番ですかね。正直、僕はそこまでの実力があると思っていないし、そこまでうぬぼれてもいないですし、そこまで自信があるわけではないんですけど。ただ、東京ドームでやらないかというお話をいただいて、それからいろいろな方のお力を借りたり、また自分で構成を考えたり、いろんな方と構成を考えていく中で「東京ドームでしかできないスケートって何だろう」というものを、いろいろ考えました。それを東京ドームで見せたいなという気持ちで、今は「ギフト」に向けていろいろ進んでいます。

「ギフト」に込めた思いは、今までこうやってアマチュア時代をやってきて、やっぱりいろんな支え方を皆さんにしていただけたなと思っていて。やっぱり、そういう方々への恩返しじゃないですけど、自分の物語は最初「恩返し」から始まるのかなと思って、贈り物としての「ギフト」というタイトルを付けました。物語自体が皆さんへの贈り物になってほしいですし、また、その物語に含まれている自分のプログラムたちが皆さんへのギフトになればなって思います。