昨季の世界選手権女王の坂本花織(22=シスメックス)が、ショートプログラム(SP)で“今季自己ベスト”をマークし、首位発進を決めた。

前名称の冬季ユニバーシアード大会時代から国際スケート連盟(ISU)公認記録ではないものの、今季自己最高の78・40点を記録。全体2番目の滑走で存在感を発揮した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)を成功させると、続く3回転ルッツ、フリップ-トーループの連続3回転ジャンプも落ち着いて決めた。3本のジャンプをそろえた後も、キレのあるステップやスピンがさえた。

坂本は昨年末の全日本選手権で2連覇を果たした。年明けは4日に名古屋市で行われたアイスショーに出演し、6日には北海道で開かれた日本学生氷上競技選手権(インカレ)に出場。フリーのみの同大会で優勝し、「年末年始はゆっくり過ごせたわりに、体の動きがそこまで落ちず、だいぶ楽に挑めました」と明るく振り返っていた。

今大会の得点はISU非公認ながら、日本勢3人全員が“今季自己ベスト”をマーク。2位に三原舞依(23=シスメックス)、4位に住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明治大)が入った。

フリーは日本時間の16日午前に行われる。