スポーツ用品ブランド、デサントの新レーベル「MOVESPORT(ムーブスポーツ)」の展開スタートと新世代アスリートで結成されたチーム「MOVESPORT UNIT」の発表会見が19日、東京・渋谷ストリームで行われた。

フィギュアスケート女子の世界選手権(3月、さいたま)代表、渡辺倫果(20=TOKIOインカラミ/法政大)は「本日、初めて着たんですけど、競技中のみならず、競技外でも着心地がいい印象です。競技に集中するには、いかに競技外のストレスがないようにするか。それが成績に反映してくるので、このウエアはストレスなく着心地がいいですし、プライベートから充実するんじゃないかなと」と紹介した。

ウエアについては「フィギュアスケート自体、特に女子選手は、いかに空気抵抗をなくすかが大事。こうしてお声掛けいただいたので、今後、スケートとムーブスポーツ様で意見交換して商品開発に携わっていければ」とした。

TOKIOインカラミスケート部の発足、所属となってからは初めての記者会見。同スケート部を代表し「TOKIOインカラミさんはヘアケア用品がメインだと思うんですが、フィギュアスケートにとって美は必要不可欠。自分自身が作品にもなるスポーツだと思っていますし、自分があってこそ作品は成り立つ。今季は4大陸選手権(2月、米コロラドスプリングズ)と世界選手権があるので、納得いく演技ができれば。いい成績を残しつつ、来季に向けても、美しさもスケートも追求していきたい」と抱負を語った。

同じ千葉・三井不動産アイスパーク船橋のMFアカデミーで技術を磨く中田璃士(14=TOKIOインカラミ)は「軽くて動きやすい。スケートする時にピッタリだなと思いました」。中井亜美(14=TOKIインカラミ)は「冬は体が冷えてしまうんですけど、軽くて温かいのでピッタリだなと思います」と話した。

ユニットのメンバーは他に、芝田モト(スケートボードバーチカル)大和晴彦(BMXフリースタイル)早川優衣(BMXレーシング)楢崎明智(スポーツクライミング)久米乃ノ華(スポーツクライミング)。やってみたい競技はあるか尋ねられると、中井は「クライミングを遊びでやったことがあるんですけど、全然登れなかったです」と笑わせ、中田は「スケートボードをやってみたい」と話した。

今後の目標については、中井が「今季はたくさんの試合に出させていただけました。来季も含め、今後の試合(2月開幕の世界ジュニア選手権=カナダ・カルガリーなど)で、世界大会で納得いく演技ができればと思います」。中田は「出る試合で毎回、ベストを出せるようにしたい。ノーミスだけではなく、毎回、自分を超えられれば」と意気込んだ。【木下淳】