ブレス浜松がホームで手痛い1敗を喫した。リガーレ仙台にフルセットの末、2-3で惜敗。1000人を超えるサポーターに勝利を届けられなかった。浜田義弘監督(50)は「ミスが重なり厳しい試合になった。若いチームゆえ、最後は経験の差も出たが、選手は最後までよく頑張った」と振り返った。

2-2で迎えた最終第5セット。序盤は3点差でリードし主導権を握ったが、相手の堅守速攻に逆転を許し13-15。勝負どころで競り負けた。この試合、サーブミスによる失点が「17」。指揮官は「攻めた結果。上を目指すには必要な経験」と今後に期待した。

敗戦の中でも光る活躍をしたのが若泉佳穂(23)だ。チーム最多の37得点(アタック33・ブロック4)を挙げて地元サポーターを喜ばせた。「(試合に敗れて)悔しい。自身のプレーは強い踏み込みを意識した。自信になった」と話した。

チームはこれで8勝4敗。この日、リーグ4位のルートインホテルズが敗れた(2●3熊本)ため単独3位は維持。首位を「3勝差」で追う次戦は29日、そのフォレストリーヴズ熊本と対する。若泉は「今日も多くの応援で力をもらった。残りの試合では勝って喜ぶ姿を見せたい」と前を向いた。【山口昌久】