今年5月の世界選手権(南アフリカ・ダーバン)代表、篠塚大登(19=愛知工業大)木原美悠(18=JOCエリートアカデミー)組が、連覇を狙う張本智和(19=IMG)早田ひな(22=日本生命)組にストレート負けを喫した。攻めきることができず、準決勝進出を逃した。

第1ゲーム(G)序盤はリードしたが、相手の的確なレシーブに苦戦を強いられた。回転がかかったボールを台上へ返せず、先にゲームポイントを奪いながら、デュースの末に11-13で落とした。

その後は2人で対話を重ねて修正を図ったものの、流れを引き寄せることができなかった。第2Gを9-11、第3Gを4-11で奪われた。

篠塚は「サーブレシーブで崩していく作戦を立てて、前半は良かったと思う。ただ、途中で効かなくなって自分たちのやることがなくなってしまった。そこが足りないところだった」と淡々とした口調で振り返った。

2人は前夜にLINEで必勝を誓い合った。その際、パリオリンピック(五輪)の混合ダブルス日本代表の出場枠は1組という話題になると、木原が「パリに行きたい!」と覚悟のにじんだメッセージを送ったという。笑いながら回顧した木原は「世界選手権では日本の選手だけでなく(海外の)いろいろなペアも強いので、当たった時はいいところを出して、メダルを取りたい」と見据えた。

新進気鋭の若きペアが、さらなる飛躍を目指す。