前年3位の北海道銀行が、連覇の懸かるロコ・ソラーレから逆転勝利をもぎとった。

序盤にリードされる展開となったが第4エンドに一挙3点を挙げて追い付き、終盤ひっくり返した。スキップの田畑百葉(20)は「焦ることなく3点取り返せて良かった。自分たちの流れにだんだん持っていくことができた」と振り返った。

若手の有望選手で構成されるチームは、前年12月の軽井沢国際選手権でもロコ・ソラーレを撃破していた。「また1つ自分たちの自信になったとは思うけれど、まだ2回勝てただけ。これから上を目指すには常に勝てるような存在にならないと。まだまだこれから」。浮かれる様子はない。

29日の初戦では前年準優勝の中部電力を破り、この日の午前の試合ではSC軽井沢クラブに競り負けたものの、気持ちを切らすことなくロコ・ソラーレから勝利。着実に力を付けていることを証明し、田畑は「強豪と呼ばれるチームに勝てたことが自信になっている。相手から学びつつ、自分たちのゲームをこれからやっていきたい」とうなずく。

この日はチームを指導する佐藤浩コーチの45歳の誕生日。「勝利というサプライズを届けることができてうれしい」。伸び盛りのチームから恩師への、最高のバースデープレゼントとなった。