16歳のプロ車いすテニスプレーヤー小田凱人(ときと、東海理化)が28日、都内で会見を開き、今年8月に日本初の国際テニス連盟(ITF)公認のジュニア大会を開くと発表した。

日本生命とスポンサー契約を結ぶことも発表。同社の支援を受け、練習拠点の岐阜県で、ITF公認大会「日本生命 岐阜オープン」(8月10~13日)を開催することとなり「僕がいつも言っている『車いすテニスを盛り上げたい』というところにもつながる」と決意を示した。

小田は昨年11月のシングルスマスターズ(オランダ)を16歳5カ月の最年少で制覇し、今年1月の全豪オープンでも準優勝。パラリンピック計4個の金メダルを獲得し、同月に引退した国枝慎吾さんの後継者として、24年パリパラリンピックでの活躍に注目が集まっている。

かねて「自分が軸となって車いすテニス界を盛り上げたい」との思いを抱いていた小田。大会開催を本格的に構想し始めたのは1年ほど前で、「迷うところは非常に多かった」というが、結果を残すことで夢を実現させるための自信もつけてきた。

5月に17歳を迎える高校2年生は「年齢関係なく、いろいろなことにチャレンジするのは大事」と決心。国内でITF公認のジュニア大会が開催されていない現状を憂い、自らがゼネラルプロデューサーとなることで、一般クラスとジュニア大会の開催へと至った。

6月の全仏オープンでは史上最年少でのグランドスラム制覇の期待もかかる。

「ものすごくワクワクしています。待ち望んでいた瞬間が全仏オープンで訪れるかもしれないので、練習への熱量も高まっています」

熱い思いで車いすテニス界を、そして日本を引っ張っていく。【藤塚大輔】

◆小田凱人(おだ・ときと)2006年(平18)5月8日、愛知県一宮市生まれ。9歳で左足に骨肉腫を発症。入院中に動画サイトで視聴した12年ロンドンパラリンピックの国枝慎吾さんのプレーに憧れ、10歳から本格的に競技開始。21年に史上最年少の14歳11カ月でジュニア世界ランク1位。22年4月にプロ転向。同5月の全仏オープンにグランドスラム史上最年少出場を果たし4強入り。同11月にシングルスマスターズで最年少優勝。23年1月の全豪オープンは準優勝。