フィギュアスケート男子で北京オリンピック(五輪)銀メダリストの鍵山優真(19=オリエンタルバイオ/中京大)が、復活にシーズンを前に、約4カ月ぶりに演技を披露した。

3日にKOSE新横浜スケートセンターで開催されたアイスショー「プリンスアイスワールド横浜公演」に出演。新エキシビションとなる「Werther」で3回転ジャンプを2本跳び、推進力あふれる伸びやかなスケーティングでスタンディングオベーションを受けた。

観客の前で滑るのは、昨年末の全日本選手権(大阪)以来。昨夏から苦しんできた左足首の痛みの影響で、今季はその1試合に出場がとどまっていた。

リハビリをへて、新シーズンへ動き出してきた。イタリアでの合宿では、名振付師のローリー・ニコルさんと、14年ソチ五輪銅メダリストのカロリナ・コストナーさんに師事。この日のオペラ曲も、2人に手がけてもらった。「基礎から、新しい技術まで全て詰め込んである。ちょっと難しいんですけれど、すごく濃いプログラムとなっている。滑っていく中で成長をすごく感じますし、クオリティーの高いものを見せていけたらいい」と糧にする。

テーマは「愛の物語」。ハッピーエンドではなく、悲しみ、切なさを示す。オペラは、頂点を目指す26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据えての選択も含むという。「オペラがはやっている国なので、26年のショートに、よければ考えています」と明かした。

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