柔道のパリオリンピック(五輪)代表が内定した男子90キロ級の村尾三四郎(22=JESグループ)が24日、都内で開催された取材会で、「五輪での金メダルは夢であり目標。幼稚園からそう思っていた。ようやくスタートラインに立ててうれしい」と初の出場権を獲得した心境を明かした。

「令和の三四郎」が五輪を夢見るようになったのは、バルセロナ五輪銅メダリストの岡田弘隆氏(56)が指導するつくばユナイテッド柔道に加入してから。「名前を挙げればきりがないくらいの有名選手がいた」と練習していた筑波大の道場で抱いた「強い憧れ」が今を形作っている。

同大OBで日本代表の秋本啓之コーチ、小野卓志コーチとも交流があった。「乱取りをしてもらった」と実力者たちの技を肌で感じ力を付けていった。

みるみる頭角を現しインターハイ男子90キロ級で個人戦を2連覇。高3でグランドスラムに初出場し3位に入った。「そのあたりで東京オリンピックを意識し始めた」と確かな手応えをつかみ、夢が現実味を帯びていく。東海大入学後もグランドスラムでは3つの金を含む計6つのメダルを獲得。5月の世界選手権でも3位に入るなど世界のトップ選手へと成長を遂げた。

「目標を達成することにおいて、誰にも負けない強い意志を持ってきた」と自負する。五輪を目指す中で壁を感じることもあったが「相手がどうこうではなく、自分のやるべきことを明確にするのが大事」。幼き日に描いた「五輪で金メダル」が確かに近づいている。