F1第17戦日本GPの金曜フリー走行において、角田裕毅(アルファタウリ)は1回目は5位と好調な滑り出しを見せたものの、2回目は18位と低迷した。チームメイトのリアム・ローソンも1回目は8位、2回目は15位と同様の傾向にあり、マシンの実力を引き出し切れていない。
「フィーリングとしては悪くないんですけど、ただ単純にラップタイムが遅くて、(セットアップが)まとまっている状態ではないですね」
セッション直後の時点では、その原因はまだ分かっていないと角田は語った。
「正直、特にどこなのかは分かっていません。ダウンフォースとストレートスピードのバランスに問題があるのかなと思っています。他のチームと比べてどうなのかまだデータを見ていないんですけど、ダウンフォースを付けすぎている可能性はあるのかなと思っています」
それでもフリー走行1回目で5番手につけたように、土曜の予選ではQ3進出を目指してセットアップの見直しを図ると語った。
「これからエンジニアと入念に話し合いながら、良いクルマを作っていきたいと思います。明日の予選では、F1マシンの実力をフルに出し切れる鈴鹿でのアタックラップを楽しみにしていますし、楽しむつもりです。最低でもQ3に入れればと思いますし、ファンの皆さんに喜んでもらえるような予選にできればと思っています」
なにより日本のファンの応援に感謝している。
「本当にホームの応援の温かみを感じましたし、チェッカードフラッグを受けた後なんかも日本国旗がたくさん揺れている風景を見たりすると、いくらセッションの結果が悪くても少しはいつもより明るい気持ちになれましたね」(米家峰起通信員)