大阪桐蔭のフッカー西野陽(3年)がまた大暴れだ。
PGで流通経大柏に先制され、同点チャンスのPGが不成功。重苦しい雰囲気を吹き飛ばしたのが西野だった。前半14分、西野が投げ入れたラインアウトからモールで押し込み、西野がトライ。拳を挙げて喜んだ。前半終了間際に逆転を許すも、後半2分、再びラインアウトからモールで押し込んで西野がフィニッシュ。その後は流通経大柏のディフェンスの前に決めきれない流れも続いたが、後半29分、またしてもラインアウトからモールで押し込んで西野が締めた。
鹿児島実との2回戦でもこの形で4トライ。大会通算7トライとなった西野は「僕はただ、後ろで持ってるだけ。前で頑張って押してる選手に感謝です。この3年間ずっと、フォワードでモールにこだわってきた。3トライをモールで取り切れたことはフォワードとしてやってきたかいがあった」と仲間に感謝。同校OBで帝京大フッカーの江良颯から学んだ成果を遺憾なく発揮した。バックス陣がミスをしても「取り返すのがフォワードの役割」ときっぱり。報道陣から「フォワードで勝ちきった?」と聞かれると、「その気持ちはあります」といたずらっぽく笑った。
中学でラグビーを始めるまでにさまざまなスポーツを体験したが、どれも「なんか違う」と長続きしなかった。168センチとFWで最も小柄だが、ウエートトレーニングや食事の量を増やし、1年で体重を6~7キロ増加させるなど努力を重ねてきた。今では「ラグビーをやってきて良かった」。
準決勝は桐蔭学園(神奈川)との対戦が決まった。昨春の選抜大会では10-38で敗れた。「選抜大会で負けているのでリベンジ。桐蔭学園を倒そうとやってきた。そこは勝ちたいのでしっかり準備したい」と意気込んだ。【阪口孝志】


