女子は桜井心結(みゆう=五泉2年)が、西山澪(同)との同校対決を制して優勝した。延長にもつれこむ試合で狙い通りのメンを決めた。昨年は決勝で竹内遥来(新潟青陵2年)に敗れ涙をのんだが、2年越しのリベンジを果たした。男子は大竹陽向(新潟明訓2年)が大滝冬悟(帝京長岡2年)との延長3度の激戦を制した。男女とも個人戦優勝者は全日本都道府県対抗戦剣道優勝大会の県チームで先鋒を担う。

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桜井を示す紅旗が3本同時に上がった。延長戦の50秒すぎ。「最後は作戦勝ち。ずっとしまっていた」という引きメンを決めた。手の内を知り尽くす同僚対決。4分間の試合中は引き技を出すのを我慢して仕掛ける瞬間を狙っていた。「面の中の表情。下がり方。呼吸を計っていた。休もうとして気を抜いた」と相手西山が見せた、わずかな隙を突いて引きメンを決勝で初めて仕掛け、決めた。

「昨年はすごく悔しい思いをした」。そう話した桜井にとって個人戦はリベンジの舞台ながら、心は平静だった。「目の前の試合に勝ちにいく」と勝利を積み重ねていった。実績は十分だった。昨年6月の新潟県高校総体は個人戦の県女王。インターハイは3回戦止まりながら、鹿児島国体の新潟県少年女子メンバーに選出。次鋒として団体ベスト8に貢献した。同僚対決となったこの日の決勝は「じゃんけんで負けた」と西山のサイドに藤塚肇監督(49)はついたが、無関係だった。

3年生になる今年の目標は高い。「インターハイで個人と団体で優勝」と言う。藤塚監督が「底抜けに明るい」と評する桜井の心の中は熱く燃え盛っている。「まだまだ、上に行きたい」と個人戦優勝にも決して満足していなかった。【涌井幹雄】

 

○…男子個人を制した大竹は「集中力を絶対、切らさずにやった」と振り返った。延長に次ぐ延長になったが、最後は得意の飛び込みメンを決めた。中体連、高体連を通じて県大会優勝は初体験。1年生からスタメン起用してきた玉虫一憲監督(46)は「あの子の攻めは強い。そう簡単に打たれない」と勝利を確信しながら決勝を見ていた。今日14日は全国選抜大会につながる団体戦が行われる。大竹は「個人戦の集中力でやりたい。出なくても応援で集中する」と言ったが、玉虫監督は「チームのポイントゲッター」と2年ぶり団体優勝への主力として期待していた。