パリオリンピック(五輪)のスポーツクライミング男子複合で銀メダルを獲得した安楽宙斗(17=JSOL)が25日、都内で小学生を対象としたボルダリング教室を行った。
五輪後初めてのイベント参加。炎天下の中、18人の子供たちを相手に、登り方のコツなどを手取り足取り指導した。質問コーナーで緊張との向き合い方について問われると「緊張はするけど、練習をサボらず本気でやっているから、自信の方が大きくて積極的にできる」と自身の経験を交えながらアドバイス。小学生と触れ合い「めっちゃ暑くて大変だったんですけど、こういうイベントとか教えるっていうのをあんまりしたことがなかったので新鮮で楽しかった」と白い歯を見せた。
自身の指導を「100点だと思います」と自画自賛したメダリストだったが、思わぬ“失態”もあった。この日は花の都で手にした銀メダルをお披露目予定だったが、自身の勘違いで「忘れちゃった。すみません」と苦笑。参加した小学生たちからサプライズで自作のメダルをプレゼントされると、「重みがある。作ってくれてうれしい」と喜んだ。
忘れた理由があった。パリでは日本男子初の同種目メダリストとなったが、「もう思い出みたいな感じ」と快挙も既に過去のこと。「みんな銀メダル見たいのかなって。2位の報告ができればいいと(思っていた)。自分が大事にしてないからかな」と目線はその先を向いていた。今後は、来月上旬にスロベニアで行われるW杯やアジア選手権などに出場予定。肩の安定性を高めることを課題に挙げ「オリンピックを経て得た精神力や成果をW杯でも見せられたらいいな」と力強く話した。来月2日からは、夏休みが終わり新学期を迎える高校3年生。過去を振り返ることなく突き進んでいく。


