33歳の内藤智文(山形市役所)がW杯初優勝を果たし、女子個人第30戦(HS134メートル)ではミラノ・コルティナ冬季五輪代表の伊藤有希(土屋ホーム)が2024年1月以来となる通算10勝目を挙げた。

内藤は131・5メートルを飛び、128・7点。悪天候の影響で2回目を実施できず、1回目の成績で順位を確定した。伊藤は127メートル、126・5メートルの合計225・6点で制した。0・5点差の2位は丸山希(北野建設)で、4戦連続の表彰台。

その他の日本勢は男子の中村直幹(フライングラボラトリー)が4位、二階堂蓮(日本ビール)が18位、佐藤幸椰(雪印メグミルク)が31位、小林陵侑(チームROY)が32位。女子の高梨沙羅(クラレ)は10位、宮嶋林湖(松本大)は15位、勢藤優花(オカモトグループ)は18位だった。

○…異色の「公務員ジャンパー」として知られる男子の内藤が、33歳にして「全く頭になかった」というW杯制覇を果たした。風が落ち着いていたタイミングで出番を迎えた好機を生かし、ヒルサイズまで2・5メートルに迫る大飛躍にガッツポーズ。2回目が実施できずに優勝が決まり「実感がない。信じ難い1勝」と声を上ずらせた。

ジャンプ台のない東京都調布市出身。エリート街道には乗れず、解雇も経験し、現在は午後5時15分の退勤後に練習時間を捻出する日々だ。「しっかり1本、1本を積み重ねてきた。しぶとく続ける大事さみたいなものを見せられた」と自負を口にした。(共同)