<柔道:グランドスラム東京>◇初日◇11日◇東京体育館◇男女4階級

 男子60キロ級で昨年3位の山本浩史(日体大3年)が、決勝で一本勝ちした。先月の講道館杯で五輪の3連覇の野村忠宏を破った志々目徹を相手に、3分23秒に谷落としを決めた。今年3月に左ひじを脱臼したが、講道館杯制覇に続いて、栄冠をつかみ取った。

 「ひじをけがしてから、ウエートトレーニングをして、体の力がついてきたし、気持ちも強くなった。先週のW杯水原で5位だったんで、母に電話で怒られました。最大目標の講道館杯に勝って安心しちゃってました。勝てて、よかった」と振り返った。

 最大目標となるロンドン五輪については「ほんの少しだけ、見えてきた。でも、まだまだ実力が足りない。今のままじゃ、出られても勝てないと思う」と気を引き締めていた。