ラグビーW杯日本大会で初の8強入りを果たした世界ランク7位日本代表のSH流大(27=サントリー)が、自慢の「声」で4強に導く。

19日、同5位南アフリカとの準々決勝(20日、東京・味の素スタジアム)に向けて都内で調整。プレー面だけでなく、チームを統率する「声」を周囲が評価する流は「親から授かって、自分でもいい声だと思う。親には感謝しています。エナジーを出して、明るくしていきたい」と意気込んだ。

1次リーグ最終戦のスコットランド戦では、小さなオフサイドを連続していることを察知。仲間を集めて「これだったら(相手キッカーのSH)レイドローに(PG3本で)12点を決められている」と反則を事前に注意するよう呼びかけた。

「W杯では命取りになる。(反則を)繰り返すのは、このレベルでは、やってはいけないということを伝えました。それは、どの試合に対しても大事になる」

FWとBKをつなぐSHとして、コミュニケーション能力は欠かせない。攻撃を担当するブラウン・コーチも「(声は)100%、彼の強みだ」と断言。厳しい時間帯も予想される強敵との大一番でも、普段通りの姿で日本を支えていく。