ラグビー元日本代表主将の広瀬俊朗氏(38)が28日、都内で行われたラグビー体験会に参加し、イングランド代表と南アフリカ代表が争うW杯日本大会決勝(11月2日、日産スタジアム)のマスコットキッズを発表した。

体験会後、台風19号の影響で中止になったナミビア-カナダ戦(13日、岩手・釜石市)の小学生2人が担当することを公表。広瀬氏が体験会に参加していた釜石市在住の小学4年、小野鳳(ふう)くんと東京・目黒区在住の小学1年、網野瑛大くんに任務を伝えた。

南アフリカ担当の小野くんはサプライズ発表を聞いて「ビックリした。すごくラグビーに希望を持てた。必死に国歌を覚えて、笑顔で悔いの残らない歩き方をしたい」。試合中止が決まった時は絶望感しかなく、「布団で泣いていた」という。

イングランド担当の網野くんは「決勝はすごい試合になるだろうし、うれしい気持ちでいっぱい。(中止については)台風が悪いと思っていたけど、しょうがない。釜石は東日本大震災もあって、台風もあってかわいそうだと思った」。1次リーグはナミビア担当で、主将に手紙を渡すなどの交流を図り、「今回も書きたい」と胸を躍らせた。

マスコットキッズは主将と手をつないで入場し、選手と国歌を斉唱する。対象は日本に居住し、出場する国・地域の7~13歳の子供で、今年6月に96人が選出された。