日本(世界ランク12位)が、過去1勝5敗の強豪・アルゼンチン(同9位)に27―39で敗れ、2勝2敗のD組3位で2019年日本大会に続くベスト8進出はならなかった。

勝てば天国、負ければ地獄-。既にD組は前回優勝国のイングランドが首位突破を決めていた中、決勝トーナメント進出の最後の1枠をかけ、壮絶な肉弾戦が展開された。

日本は前半早々に先制を許しながら、主導権を渡さなかった。7点を追う前半11分には、SH斉藤が背面キックのスペシャルプレーで魅せた。今大会限りでの日本代表引退を公言し、この試合はメンバー外となったSH流大がイングランド戦で披露した背面キックをほうふつとするプレー。敵陣22メートル付近での裏へのスルーパスに、レメキが反応。得点にこそつながらなかったが、ゴール前深くまで迫り、アルゼンチンを驚かせた。

直後の同16分に、ファカタバがしかけた。左サイドを独走。前にチョンと蹴り込み、自らキャッチし、そのままトライをマーク。このコンバージョンキックを松田が成功した。直後にラブスカフニが相手への頭部接触がハイタックルと見なされ、イエローカードとなり、10分間の一時退場処分を受けた。ただ、相手のペナルティーゴールのミスもあり、耐え忍ぶ時間が続いた。

同27分には、松田の今大会初となるドロップゴールが空いての顔面ブロックに阻まれ、逆にカウンターを許したものの、日本の勢いが衰えることは無かった。約1年ぶりの先発となったフィフィタが左サイドを駆け上がり、2人をかわすと、最後は斉藤がトライ。松田が、このコンバージョンキックを成功させ、14-15で前半を折り返した。

後半に入っても、日本が押せ押せモードで試合に入った。開始早々、中央から左へ展開し、リーチがおしゃれな背面パスでつなぎ、松島が自慢のスピードで相手のスペースをかき乱し、敵陣深くまでゲインしたが、ゴールとはならなかった。

とは言え、相手も世界の強豪。試合は一進一退のシーソーゲームの展開となった。直後に相手のフィジカルを生かしたモールからトライを許したが、松田のペナルティーゴールで盛り返すと、第3戦のサモア戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたレメキが、スペシャルプレーで相手にプレッシャーを与えた。約35メートルからのドロップゴールを成功。日本に、勢いを与えた。

ただ、アルゼンチンも負けていなかった。直後に中央から右へ展開し、ボフェリがトライを決め、そのままコンバージョンキックも成功。ただ、日本もスペシャルプレーでつなげた。後半25分。敵陣ゴール手前からのタップキックを選択。リーチにつなぎ、そこから右へ小刻みへ展開。最後はナイカブラがトライを決め、続くコンバージョンキックも角度のないところから、松田が決めて27―29と2点差に迫った。しかし、その直後にアルゼンチンWTBカレーラスが巧みなステップで日本ディフェンスを切り裂きそのままトライ。コンバージョンキックも決まり、再び9点差に引き離された。後半35分にはペナルティーゴールを決められ27―39と突き放された。日本は最後まであきらめず逆転を狙ったが、かなわず無念の終了のホイッスルを聞いた。