2000年シドニー・オリンピック(五輪)金メダルの高橋尚子氏(53)が4日、東京都内の陸上イベント参加後に取材に応じ、4月26日のロンドン・マラソン男子で2時間切りとなった1時間59分30秒の世界新記録を樹立したセバスチャン・サウェ(ケニア)について言及した。

従来の記録はケルビン・キプタム(ケニア)が2023年10月にマークした2時間0分35秒。ロンドンではサウェに加えて、2位ヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)も初マラソンながら1時間59分41秒でフィニッシュし、衝撃の高速レースとなった。

陸上で人類の限界を超えた大ニュースを興奮ともにこう受け止めていた。

「時代が動いた印象。ついに2時間を切るという人間の可能性を大きく広げてくれた。やっぱり私たちは自分事として捉えなければならなくて、どうしたらそこまでの道筋をちゃんとつなげて日々に戻していくのかがすごく大切」

現役時代に自己ベストが2時間25分台だった時、恩師の小出義雄監督からは「2時間16分50秒を目指そう」と言われ続けてきたという。世界との差が開く中、高橋氏は「もっと高い目標をみんなに持ってもらいたい」と呼びかけた。

さらには「今の子たちは恵まれた環境や体格もしているので、それを自信に変えてもっとチャレンジしてほしい。根性や忍耐って古い言葉ですけど、それが世界の中では日本人の武器になってくると思う」とも話していた。