大相撲の西十両8枚目の剣武(33=藤島)が春場所7日目の17日、「左目の網膜剥離術後再剥離疑い、硝子体出血疑い」などで約3週間の安静を要するとの診断書を日本相撲協会に提出して休場した。複数回の手術が必要という。左目は以前に網膜剥離の手術を受けている。

 7日目の対戦相手、双大竜は不戦勝。剣武は2007年秋場所以来、9度目の休場。今場所6日目まで全敗だった。今場所の十両以上の休場者は阿夢露に次いで2人目。

 師匠の藤島親方(元大関武双山)によると、剣武は5日目の鳰の湖戦で左目を負傷した。初場所後に白内障の手術を受け、術後の不安が残る中で土俵に上がっていた。今場所の再出場はない見込みで、夏場所は幕下陥落が濃厚。同親方は「今後は本人次第。状態が良くなれば、また十両に戻る力はある」と話した。