私立樟南高(鹿児島市)の野球部員が生活する寮で昨年10月、2年生が1年生の背中を木製バットなどで十数回殴り、けがを負わせていたことが19日、樟南高への取材で分かった。日本高野連は1月8日付で野球部を厳重注意処分にした。樟南高は甲子園の常連校。

 樟南高によると、2年生は昨年10月19日夜、持ち込み禁止の携帯電話を寮で所持していた1年生の顔を数回、平手打ちした。他の1年生全員を集めた前でも、バットやほうきの柄で背中を殴り2週間のけがを負わせた。

 学校の調査に、2年生は「指導のつもりだった。やりすぎた」と謝罪。1年生は現在、転校の手続きをしているという。