今夏の甲子園に鹿児島代表として初出場した鹿屋中央高校(鹿屋市)は2日、上級生から下級生への暴力があり、練習を停止していることを明らかにした。被害に遭った部員は退学の意向を示しているという。

 同校野球部によると、5月から8月にかけて、グラウンドや野球部寮で、2年生の部員数人が1年生1人の顔面を平手でたたいたり、尻を蹴ったりしたという。長時間、正座をさせたこともあった。

 被害生徒が8月下旬に帰省した後、学校に戻らなかったことから発覚した。野球部は9月下旬から約3週間、2年生全員を練習禁止の処分にし、一部報道を受け2日から練習を取りやめた。

 吉満豊部長は「このようなことが起こり、申し訳ない。今後指導を徹底し、部としての対応を考えたい」と述べた。