オリックス平野恵一内野手(36)が25日、京セラドーム大阪内で会見に臨み、今季限りでの引退を発表した。

 リーグ制覇を目指して船出したシーズンで「1日でも長くチームの優勝に貢献しようと頑張ってきたが、体に限界が来た。小さいけれど頑張ってくれた体をもうそろそろ許してあげようかと、お疲れさんと言おうかなと思いました」と、度重なる足の故障に背中を押されたことを明かした。

 オリックス時代の06年5月6日のロッテ戦(千葉マリン)でファウルの飛球を追い、顔面から一塁側フェンスに激突。右腰部肉離れ、右股関節捻挫など体の各所に重傷を負った。命の危機でもあった大けがを治し、再びファンの前に立ったときの「あのときの全身の震え…グラウンドに立った瞬間に涙か汗かわからないようなものが吹き出して、ああ頑張って良かったと思えた瞬間でした」と、復活を待ちわびたファンに感謝。今後については「自分がやるべきことをゆっくり考えていきます」と語った。