ソフトバンク柳田悠岐外野手(27)が、3月27日楽天戦以来、12試合ぶりとなる今季2度目の猛打賞で、チームを今季初の4連勝へと導いた。大宮の野球ファンも息をのむ、見事な打ち分けだった。初回、野上から中前打を放つと、7回には苦手意識のあった武隈から左翼フェンス直撃の二塁打。松田の適時打で2点目のホームを踏んだ。さらに8回には無死一塁から右翼線に鋭い安打を放ち、ビッグイニングを演出した。

 「(7回は)外野の頭を越えろと思って走りました。去年(7打数2安打と)打てていなかった武隈から打ててすごくうれしい。集中してしっかりたたくことを意識していた。(3安打は)たまたまです」

 5回には、開幕から15試合連続となる四球を選び、51年に田部輝男(西鉄)がマークしたパ・リーグ記録にも並んだ。これで今季22個目の四球。「特に何もないですけど、チームがいい状態になってきたので、その勢いに乗らせてもらっている感じがする」と謙遜するが、74年に王貞治(巨人)がマークした158個(130試合)のシーズン記録をも上回る、シーズン210個の驚異的なペースで四球を重ねている。

 一時は1割6分まで低迷していた打率も2割8分まで浮上した。リーグトップを走る出塁率はついに5割7厘まで上昇。86年に落合博満(ロッテ)が記録したプロ野球記録の4割8分7厘を上回る勢いだ。昨年以上に柳田を警戒し、本塁打を避けるためなら四球はやむを得ないという相手バッテリーの攻め方と、柳田の変わらぬ技術力が合わさり、驚異的な数字を生み出している。【福岡吉央】

 ▼柳田が5回に今季22個目の四球で出塁。15試合連続で四球を選び、51年田部(西鉄)と並ぶパ・リーグタイ記録となった。プロ野球記録は70年王(巨人)の18試合連続。