阪神金本知憲監督(48)が打倒広島に意欲をみなぎらせた。今日22日から故郷で初采配の3連戦。かつての弟分、広島新井貴浩内野手(39)が2000安打にあと6本に迫る話題はさておき、前回甲子園で負け越した広島へのリベンジを最重要視した。21日ヤクルト戦は雨天中止。メッセンジャーを22日のカード初戦にスライドさせるローテ再編で鯉を丸ごと封じる。
午後3時45分。倉敷でのヤクルト戦が中止になると、金本監督が報道陣を監督室に招き入れた。22日からはカードが変わって広島戦。一番の見どころはやはり、2000安打まであと6本に迫る新井との対決だ。新井本人が今回の阪神戦での達成に意欲を燃やしている。金本監督はかつての弟分を、どう見ているのか。第一声に注目が集まった。
「3試合で6本か。でもその話はいいよ」
周囲の期待に反して、新井の話題を苦笑いでさえぎった。もちろん、あれだけ現役時代からイジった愛すべき後輩だ。興味がないと言えばウソになるだろう。でも貯金1のBクラス4位に位置する現在、大事なのは個人の偉業に神経を注ぐことではない。敵チームの全体像を、冷静に見渡すことが大事とみていた。
「広島は打線の調子がいいね。菊池もいいし。前回負け越しているからね」
監督の頭の中は、リベンジあるのみだった。甲子園開幕シリーズとなった8日からの前回3連戦は、初戦のサヨナラ勝ちから連敗。主軸のルナが故障して不在となったが、前回も2ランを浴びた菊池ら攻撃陣は好調を維持している。もちろん新4番に座る新井封じが、勝利に直結することは間違いない。でも新井ばかりに気を取られていると痛い目にあう。
お返しのカード勝ち越しへ、雨天中止を受けてローテーションを組み替えた。この日先発予定だったメッセンジャーを今日22日にスライド。広島戦は昨季3戦3敗だが、開幕投手の意地に期待して弾みをつける。雨の中で調整した右腕も、「明日頑張るよ」と対戦相手を切り替えて気合十分だ。2戦目は3試合連続2桁奪三振で安定感NO・1の岩貞。3戦目は8日広島戦でも好投した能見が濃厚だ。金本監督は「雨で中継ぎが休めたのも大きいね」とも前向きに言った。
故郷広島では初采配になる。思いを問われると「初めての球場はベンチでどこに立って、どこに座ればいいか、そればかりが気になるんよ」と笑わせた。最高のシナリオは新井に打たせず、0・5ゲーム差の3位広島との順位を逆転することか。週明けの首位巨人3連戦も見据え、鯉封じに全力を注ぐ。【松井清員】



