世界一のDNAを吸収する。巨人高田萌生投手(20)が7日、川崎市内のジャイアンツ球場で自主練習。前日6日に入団が決まった岩隈久志投手から学ぶと目を輝かせた。

素直な驚きが、口をついた。09年WBC。憧れの松坂大輔とともに、岩隈もWエースとして腕を振った。当時、小学5年生だった右腕はテレビにくぎ付け。「オマケでもらえたWBCのファイルとか集めてました」と熱狂した。世界一に導いた偉大な投手が同じユニホームに袖を通す。「あり得ないですよね。本当にすごい。勉強したいです」と対面を心待ちにした。

最高の先生から学ぶ機会を得た。今オフは中日松坂との自主トレを予定。「僕は松坂さんが1番です」と誰よりも憧れる右腕からは力強い直球など「剛」を学ぶつもりだ。チームの先輩となる岩隈には「柔」。「コントロールとか投球術がすごかった。とにかく聞いてみたいですね」と制球や体の使い方を学習する。

この日はキャッチボールや坂道ダッシュを行い、汗を流した。岩隈、松坂から教えを受けることを楽しみにし「自分が成長するためにつなげていきたい。見たものをつなげられれば」と意気込んだ。来季の飛躍が期待される右腕は、世界一の投手から学ぶ。