横浜DeNAの初代監督に、元巨人の中畑清氏(57)が就任することが7日、確実になった。複数の関係者によると、球団は既に中畑氏から前向きな回答を得ており、細部の交渉を詰めた上で近日中にも正式発表する見通し。

 1日に球界参入が承認された新球団の横浜DeNAは当初、監督候補を元西武の工藤公康投手(48)に絞って交渉したが、最終段階で破談。高田繁ゼネラルマネジャー(GM)が次の人選を急いでいた。

 中畑氏は駒大からドラフト3位で1976年に巨人に入団。明るい性格で親しまれ、通算1248試合に出場して打率2割9分、171本塁打を記録した。引退後は巨人の打撃コーチを務め、2004年アテネ五輪ではヘッドコーチとして、病気療養の長嶋茂雄監督に代わって指揮を執った。

 東京都内で取材に応じた中畑氏は、正式な就任要請は受けていないとしたが、監督業については「一貫して変わらない。何年も前から目標として持ってきた」と、あらためて意欲を示した。