西武ホールディングスが11日に発表した2012年3月期連結決算で、プロ野球西武が単体として黒字となった。親会社からの広告費が計上された上で、赤字補填(ほてん)を受けなかったのは球団史上初めてで、利益額は約1億円。

 08年から球団名を埼玉西武ライオンズに変更して地域密着を目指し、12球団で唯一、4年続けて観客数を伸ばしている。昨季は終盤までクライマックスシリーズを争う展開が動員に結び付き、経費縮減も要因となった。居郷球団社長は「今後も継続的な成長を目指しつつ、強いチームをつくることが必要」と話した。