プロ野球巨人の原辰徳監督(53)が女性問題に絡み、元暴力団員に1億円を払っていたと21日発売の週刊文春が報じることが20日、分かった。巨人は東京都内で記者会見し、原監督の支払いは認めたが、反社会的勢力に支払った事実はないなどと説明。記事は事実と異なるとして、損害賠償請求訴訟を起こす方針を明らかにした。

 巨人によると、原監督は1988年ごろの女性問題で2006年、2人組の男に1億円を要求され、支払いに応じた。しかし、相手が反社会的勢力であるとの認識はなく、そのような勢力と交際したこともないとした。球団が警視庁に聞いたところでは、2人は暴力団員などではなかったとしている。

 原監督は20日、現金を渡したことについて「苦渋の選択だった」とのコメントを出し、練習を行った川崎市のジャイアンツ球場で「このような状況になったことに対し、ファンのみなさまに心よりおわび申し上げたい」と騒ぎを招いたことを謝罪した。

 週刊文春編集部は「記事には十分自信を持っている」とのコメントを出した。