<阪神3-4広島>◇3日◇松山

 広島が“2ラン振り逃げ”で逆転勝ちした。2-3の9回2死二、三塁、2ボール2ストライクから梵英心内野手(31)は、阪神榎田大樹投手(25)のスライダーに空振り。だが、捕手がミットでボールを弾くと、一塁ベンチ前へ転がった。その間に、三塁走者の天谷宗一郎外野手(28)が生還し、二塁走者のドラフト2位菊池涼介内野手(22=中京学院大)も、50メートル5秒9の俊足を飛ばしてヘッドスライディングでホームまでかえってきた。

 野村謙二郎監督(45)は、「やられたことはあるけど、分からんね。こんな試合はなかなかないよ」と興奮。阪神に0・5ゲーム差に迫ったが、「今日は9回2死から2点差を逆転したことを、素直に喜びます」と余韻に浸っていた。