東京6大学リーグの明大に今春入学する新入生が1日、東京・府中市の島岡寮に入寮した。

 横浜高校監督の渡辺元智氏(70)を祖父に持つ横浜(神奈川)渡辺佳明内野手(3年)は、一塁手として昨春の甲子園に出場したが、大学では二遊間にもチャレンジする予定。佳明は「(引退後は)二遊間の練習をしていました。グラウンドと寮が近いし練習に打ち込める環境だと思います」と、緊張と期待を膨らませた。

 また、同大OBの父を持つ2人も入寮。阪神スカウトの平塚克洋氏(49)を父に持つ春日部共栄(埼玉)大賀内野手(3年)は、昨夏甲子園1回戦の龍谷大平安戦で、一邪飛をカメラマン席に突っ込んで好捕したハッスルプレーが記憶に新しい。大賀は「こんなに素晴らしい施設で、野球がうまくなるかならないかは自分次第。お父さんのような活躍をしたいです」と笑顔だった。

 楽天スカウトの三輪隆氏(45)を父に持つ昂平投手(3年)は最速149キロを誇る本格派右腕だ。昂平は「(父からは)『三輪隆の息子ではなく自分自身として見られるようになれ』と言われました。父の記録を追い越したいです」と、4年時には主将を務め、捕手として3度ベストナインに輝いた“父超え”を目標にした。