<ソフトバンク7-3ヤクルト>◇3日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク先発和田毅(27)が苦しみながらも、チームトップとなる6勝目を手にした。6回を投げ、3者凡退は3回の1度だけ。それ以外は毎回得点圏に走者を背負うマウンドだったが、最少の1失点に抑えた。「今日はもう中西様々です。中西の本塁打が、僕にとって大きな勇気となった。僕なんかいいので、中西を大きく取り上げて下さい」。プロ初本塁打を含む、3安打3打点と活躍した後輩に感謝したが、投のヒーローはもちろん、和田だった。

 「あの回が大きかった。あの回を0点に抑えられたのが、後につながったんだと思う」。和田が振り返ったのは4回。2本の安打と死球で、無死満塁のピンチを背負った。1点ビハインドで、これ以上の失点は重ねたくない状況でも、和田は冷静だった。ガイエルを2球で三邪飛に打ち取ると、続く川本には3球続けてフォークボールを投げ込み、注文どおりの二併殺打に仕留めた。「内野ゴロを打たせたかった。犠飛も打たせたくなかったので、低めの変化球を続けた」。最大のピンチを0点でしのぎ、チームの勝利につなげた。

 これで自身の交流戦通算成績は11勝(7敗)となり、チームトップに立った。6月の通算成績も14勝1敗と高勝率を誇るが、そんな数字にはまったく興味を示さない。「まだ(今季は)自分でもぎ取ったという試合がない。消化不良の試合が続いていますからね。早くスカッとした投球がしたい」。和田がもくろむ投球とは、今季まだ1度も達成してない完投勝利。次回こそ、1人でマウンドを死守してみせる。【石田泰隆】