<横浜1-14巨人>◇16日◇横浜

 横浜は巨人に完敗を喫し、両リーグ最速で80敗に到達した。借金は今季ワーストの37。大矢監督は開口一番、「一方的にやられっ放しの試合だった」と深いため息をついた。

 序盤の時点で、惨敗を暗示したようなシーンがあった。0-1で迎えた3回、先発那須野が四球で2人の走者を出し、李に3ランを浴びた。直後、安打と四球で2死一、二塁とされたが、野手は誰もマウンドへ声を掛けに行かなかった。3回で、まだ4点差なら反撃は十分可能。だが、四球で走者を出し本塁打でかえされる最悪の展開に、野手に白けムードが漂ってもやむを得ない。その打線は久保の前に1点しか奪えなかったが、大矢監督は「打線を責めるより、投手が打たれすぎだ」と、はき捨てた。

 2番手以降も失点を重ね、特に李には3打席連続で本塁打を許した。大矢監督の「勝ちが少なくて申し訳ない」という言葉に、選手は発奮できるか。