男、村田が新生児医療の救世主になる。20日、横浜市内で「新生児医療応援シンポジウム」が行われ、横浜村田修一内野手(27)が、現役選手である限り「ホームラン基金」で小さな命を救う考えを披露した。

 シンポジウムへの参加は、自らのつらい経験をもとにしている。06年2月に長男閏哉(じゅんや)君が712グラムの早産で生まれた。「当時は野球どころではなかった」と振り返る村田は、息子の命を救ってくれた新生児医療に感謝の意を示すと同時に、自然に関心をいだき始めた。

 18日には、閏哉君が入院した「神奈川県立こども医療センター」に今季の本塁打で得られた79打点分(金額は非公開)を寄付。「現役を続ける限り、グラウンドから子供たち、家族を勇気づけたい。来年はシーズンの本塁打に加えてWBCで打った本塁打も寄付したい」と構想を明かす。本塁打で子供の命を救う。3年連続キングへ、来季も気合を込めて打席に入る。

 [2008年12月21日9時47分

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