阪神が「台湾の佑ちゃん」の獲得を検討していることが26日、明らかになった。WBC台湾代表候補の鄭凱文(チェン・ガイウェン)投手(20=文化大)を緊急リストアップした。最速151キロの直球と切れ味鋭いスライダーが武器でカーブ、チェンジアップなど多彩な変化球も擁する右腕。台湾のアマ球界でも屈指の素材だ。

 この時期の補強は異例といえる。球団首脳は「まだ20歳だが、すぐに活躍してくれる可能性はある。2、3年後を見据えた戦略として考えても力になってくれるはず」と力を込めた。中継ぎの即戦力として球団は計算している。

 鄭は06年の世界ジュニア選手権で好投し、メジャーの注目を集めた。昨年は大学の交流試合で早大・斎藤と投げ合い、北京五輪にも出場。日本戦にも登板した。アマ球界で屈指の実力を誇り、いわば「台湾の佑ちゃん」的な存在だ。

 [2009年1月27日8時23分

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