中日の捕手構想に早くも狂いが出た。27日、ポスト谷繁の座を狙う3年目田中大輔捕手(24)が2月1日からの沖縄キャンプに参加しないことが判明した。関係者は「名古屋に残ることになるでしょう」と説明。右肩を痛めているとみられ、キャンプ合流のメドも立っていないもようだ。

 今季中日捕手陣は、大黒柱の谷繁を中心に若い投手陣をリードする。ただ、38歳の谷繁は昨季左わき腹肉離れで離脱した経緯がありフル出場は難しい。バックアップ捕手の整備も課題の1つで、候補の1人が田中だった。昨季6試合に先発。シーズン終盤に1軍に呼ばれたのも今季への期待が大きかったからこそ。それだけに、キャンプ直前の故障発覚は痛い。

 田中が開幕に間に合わなければ、2番手捕手は昨季出場41試合の小田、合同トライアウトで合格した前日本ハム小山、ドミニカ共和国で武者修行した前田らの争いとなる見込み。激しいサバイバルが繰り広げられる状況は変わらないが、日本一奪回を目指す落合竜が出ばなをくじかれた形となった。

 [2009年1月28日10時46分

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