<横浜4-6広島>◇16日◇横浜

 7回、2人の走者を残し降板した横浜スティーブン・ランドルフ投手(35)は、逆転被弾を一塁側ベンチで見つめていた。戻ってきた木塚の背中をたたき、ベンチ裏に入った。来日初先発で、6回1/3まで127球、最速148キロの直球を軸に19アウトのうち12奪三振。3失点での黒星となったが「最初の試合で今日の結果には満足。初回は緊張したが、だんだん良くなった」と納得していた。

 「ランドルフショー」だった。2回表に広島栗原に初の1発を浴びたが、その裏の初打席では逆に左中間最深部へ本塁打をたたき込んだ。「自分でもビックリ。でも打撃は好きなんだ」。大学時代まで一塁手だったという。3回の登板前、プレゼント用のグラブを観客席に投げ込むはずが、間違って自分のグラブを投げ込んでしまった。だが動揺せず粘りの投球を続けた。田代監督代行も「これまで先発で苦労してるからな。そこそこ内容も見せてくれたし、来年も期待できる」と、1試合だけで早くも契約延長に太鼓判を押した。

 [2009年8月17日9時4分

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