オビちゃん、大出世だ。育成出身の巨人ウィルフィン・オビスポ投手(25)が来季は背番号が「13」に変更されることが12日、分かった。これまでの「91」から一気に番号が若返る。今季6勝を挙げたカリブの怪腕が、来季は主力ナンバーを背に着け、さらに大暴れする。

 オビちゃんもビックリのサプライズだった。今季はアルフォンゾが「13」を着けたが退団。“後任”に成長著しいオビスポが選ばれた。育成選手も経ながら来日3年目の今季、能力が開花。6勝を挙げた。クライマックスシリーズ、日本シリーズでも白星を挙げ、7年ぶりの日本一に貢献した。一般的に、10台の背番号は主力投手が着けることが多い。特に、巨人の場合は「14」「16」と永久欠番が2つあり、数が限られる中での大抜てき。それだけ、オビスポへの期待が大きい証拠だ。

 これまでも、巨人は背番号変更を積極的に行ってきた。昨オフも坂本が「61」→「6」、東野が「93」→「17」と若い番号を与えられ、今季は昨季以上の成績を残した。チームにとって来季は開幕から先発ローテに入って欲しい存在。新背番「13」には、球団の大きな期待が込められている。

 オビスポはこの日、川崎市内のジャイアンツ球場で練習した。ブルペン投球を行い、14日の日韓クラブチャンピオンシップKIA戦(長崎)では3番手として登板予定。「体調はいいよ。シーズンと同じ気持ちで行く。いつも通り、勝つための投球をしたいね。サイコーデス!」と、仲良しの阿部の決めぜりふで締めた。推定年俸480万円からの大幅アップは間違いなし。今季最終登板もピシャリと抑え、気持ち良く新背番号を手にする。

 [2009年11月13日9時54分

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