2月1日からスタートする春季キャンプに向け、ベテラン勢や一部の外国人選手らをのぞく中日ナイン62人が26日、合同自主トレのために沖縄入りした。新選手会長の森野将彦内野手(31)は今年のキャンプは、練習メニューを自分で考えてこなす「オレ流キャンプ」にすることを宣言。落合監督が志願制に変更したオレ流ノックにも初日から挑むといい、今年はキャンプから積極性を全面に押し出して、シーズンへの土台づくりに励む。

 沖縄行きの搭乗口に向けて歩みを進める真剣なまなざしが、今年に懸ける決意の重さを表していた。チームの新選手会長に就任した森野が、今年のキャンプを「オレ流」で過ごすことをきっぱりと宣言した。

 「今年は自分で考えてやりますよ。足りなければ自分で追加しますしね」

 もちろん、選手会長としてチームの和を乱すつもりはない。与えられたチームの基本メニューをすべてこなした上で、その時自分に足りないものを日々、自分で判断し、自らメニューに加えていく。まさに「オレ流キャンプ」。27日からは沖縄・北谷での合同自主トレに参加するが「キャンプまでをどう過ごすかだから」と、キャンプイン前から「オレ流」を貫き、シーズンに向けての体作りに励む。

 もちろん甘えも一切排除する。落合監督が今季から志願制に変えたオレ流ノックも、初日から受ける心づもりだ。「志願もなにも、僕は初日からやるつもりでいますよ。もちろん、つらいってことは分かってますけど、やらなきゃいけないことですから」と、あくまで決意は固い。

 昨年は144試合に出場。2割8分9厘、23本塁打、109打点と、主軸としての役割を全うしたが、守備ではリーグワーストの25失策を記録。秋季練習では連日、若手にまじって三塁の定位置でノックを受け続けてきたが、春季キャンプでも泥まみれになり、厳しいオレ流ノックを乗り切るつもりだ。

 今季は昨年よりも開幕が約1週間早いが「もう(スケジュールも)巻いてますよ。いつもなら名古屋では打っていないですからね」と、開幕3・26に向けて準備も着々。プロ14年目の今季は積極的なオレ流スタイルで、新選手会長として背中でチームを引っ張っていく。【福岡吉央】

 [2010年1月27日12時18分

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