<巨人5-2阪神>◇15日◇東京ドーム
虎の司令塔、阪神城島健司捕手(33)がV3巨人をあと一歩まで追い詰めた。初回、巨人22度目の盗塁を今季セ・リーグ捕手として初めて刺し、来日初先発のケーシー・フォッサム投手(32)を救うなど、6回まで無失点を演出。7回も懸命にリリーフ陣をリードしたが、2四球も絡んで最後は坂本に満塁弾を浴びた。3連戦3連勝こそ逃したが、今後に大きくつながる互角の戦い。「とれないゲームでなかった」と、自らのポリシーに反した四球を悔やんだ。
悔しさをにじませた。城島は、両足をひきずるように通路を歩いた。敵地で2勝1敗と勝ち越し、甲子園の借りは返した。ただ3連勝を逃して満足はない。「オレのイメージの中では(大事なのは)今日のゲームだから。とれないゲームじゃなかった」と口にした。
1-0の7回、坂本に逆転満塁弾を浴びた。メッセンジャーの初球136キロのスライダーを、泳ぎ気味に合わせた打球が左中間に届いた。城島は「(狭い)東京ドームですから。あの結果というよりは、その前の四球でしょう」と、分析した。
(1)7回1死一塁で亀井の場面。左のワンポイントで登板した筒井は制球が不安定。カウント0-3と自分の首をしめて結果、四球を与えた。「一人一殺で来ているわけだから」と城島。
(2)7回2死二、三塁で脇谷にカウント2-1の場面。「脇谷と勝負しないといけない。追い込んだカウントだから。歩かすつもりは全くなかった」。だがメッセンジャーの4球目はチェンジアップが低めに外れ、5球目の直球は逆球となって外角にボール。「1点勝負だから、満塁まではいいと考えていたけど、カウント2-3となると一塁ベースが空いていることも考えないといけなくなる」。
もどかしい敗戦となった。3連戦前には本塁打が出やすい東京ドームで「四球厳禁」を掲げ、ソロ本塁打は覚悟の上で攻めの投球を貫く構えを見せた。しかし3連勝がかかったゲームの終盤7回、この2四球を引き金に満塁被弾。「あの回を超えれば、久保田と(藤川)球児だから」と、“紙一重”の激戦を振り返った。
意地は見せた。1回1死一塁ではリーグ盗塁王巨人松本を「鬼肩」で刺してフォッサムの好投をよんだ。7回無死二塁ではインハイ要求で長野の犠打を失敗させた。虎の子の1点を守るために苦心したが、及ばなかった。「あそこまでひっぱって、あそこからと思っていたけど」と言って球場を後にした。【益田一弘】
[2010年4月16日12時15分
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