<ヤクルト6-7横浜>◇30日◇神宮

 横浜が3年ぶりの6点差逆転勝ちで、今季初の3連勝を飾った。エース三浦大輔投手(36)が3回6失点KOも、新旧戦力がかみ合う打線はあきらめない。5回に武山真吾捕手(25)の左翼へのプロ初本塁打で2点差に迫ると、6回にターメル・スレッジ外野手(33)の右翼への8号2ランで同点。7回に不振だった主砲村田修一内野手(29)が中前へ勝ち越し打を放ち、逆転に成功した。普段はクールな尾花監督も「(打線が)よう打ってくれた。武山の本塁打で息を吹き返した。こういう勝ち方をしていけばチームに勢いがつく」と振り返った。

 待望の若手捕手、武山の台頭は大きな意味を持つ。先発に固定された24日からチームは5勝1敗と好調。4位に浮上した。3点弾はプロ8年の苦労が凝縮されており、元同僚捕手、相川の配球を読み切った。「1打席で凡退したので(速球を)狙っていた。3連勝は全部マスクをかぶれているので続けていきたい」。1回の拙守を打撃で取り戻した若武者。初本塁打に浮かれず、先を見据えていた。

 [2010年5月1日8時54分

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