<西武2-1阪神>◇9日◇西武ドーム

 勝利の扉をこじ開けられない。完敗ではないが、あと1歩届かない。最後は虎党から悲鳴が上がって、ゲームセット。今季3度目のサヨナラ負け。交流戦勝率5割のチャンスを逃し、真弓明信監督(56)は唇をかむしかなかった。「そらもう、負けたくないよ。何とかしたいと思っているが…」。話題の中心は相手エースだった。涌井に対し、これで5連敗。西武ドーム4連敗という「鬼門」の嫌なデータも生まれてしまった。

 初回の速攻で先制点をもぎとったが、完全攻略には至らない。4番金本から7番城島まで、合計12打数ノーヒットでは、どうにもならない。指名打者によるスタメン出場9試合目にして、金本は初めて無安打に終わった。同点で迎えた9回表2死一、二塁では、新井が涌井の直球に押しまくられて、一ゴロ。「いいところに決められた。甘い球は7回の1球しかなかった(結果はファウル)。何とか決めたかった…」。主軸もお手上げムードだ。指揮官も「うーん、立ち上がりは悪いかと思ったが、尻上がりに良くなった。打てなかった。やっぱり、うまくピッチングされている」と負けを認めるしかなかった。

 これで交流戦の成績は黒星が2つ多くなった。真弓監督は勝ち越しを目標に掲げているが、実現には3連勝しかなくなった。いずれにせよ、鬼門を突破しなければならない。新井は下を向くことなく言った。「また明日です。勝って、移動したい」。きょう10日の西武戦の後にはバスで千葉に向かう。車内を暗い雰囲気にはしたくない。まずは1つ勝つことだ。交流戦の有終フィニッシュの可能性はまだ残されている。【田口真一郎】

 [2010年6月10日11時23分

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