<阪神1-2中日>◇6月30日◇甲子園
阪神先発下柳剛投手(42)の好投はまた報われなかった。昨季は4試合に投げて0勝3敗、防御率6・55。今季も2試合で0勝1敗と苦手意識のあった中日打線を7回4安打1失点と抑え込んだが、打線の援護に見放された。
同点の7回は意地で踏ん張った。先頭の4番和田を四球で歩かせると、2死までこぎ着けながら連続四球で満塁。最大のピンチで中日は9番投手のチェンに代打を送らず、勝負にきた。重圧がかかる中、ベテラン左腕は危なげなくチェンを一ゴロに仕留めた。その裏の打席で代打を送られ、打線に自身の白星を託したが、無得点で勝利投手の権利も失った。
「何もありません。お疲れさん」。試合後はひと言発しただけで、視線を下げたままクラブハウスに引き揚げた。チームの敗戦を背負い込んでいるようでもあったが、この日の投球は決して責められない。
4回に和田のソロ本塁打で先制点を許したが、打たれたのは外角高めギリギリの球。その後も6回までは70球中、約7割にあたる47球がストライクとテンポよい投球で攻撃のリズムを作った。史上4人目(5度目)となる42歳でのシーズン5勝はまた持ち越しとなったが、投球内容は勝利投手のチェンをも上回っていた。【石田泰隆】
[2010年7月1日11時59分
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