<広島0-3ヤクルト>◇23日◇マツダスタジアム

 ヤクルト館山昌平投手(29)は最後の打者を沈む球で空振り三振に仕留めると、ほほ笑みを浮かべながら帽子に手をやった。リーグトップ3度目の完封で11勝目。セ・リーグ投手部門の3冠、広島前田健に投げ勝ち、最後までマウンドに仁王立ちした姿は頼もしかった。

 いつもの力で押す投球ではなかった。「スピードを求めずに丁寧に投げた」という通り、変化球でカウントを稼いだ。威力のある速球を見せ球にした危なげのない投球に、小川監督代行も「言うことない。完ぺき」と目を細めた。

 6月に右足薬指を疲労骨折し、リハビリに励む間、ベンチプレスが趣味になった。「130キロが上がるようになった」と、胸板はひとまわり大きくなった。リハビリのかたわら進化させた体で、復帰後3つの完封を成し遂げ11勝目。転んでもただでは起き上がらないのは、館山の真骨頂だった。

 [2010年9月24日9時0分

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