短期決戦も任せろ!

 中日吉見一起投手(26)がシーズン終了から一夜明けた3日、早くもクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへ向けて動き出した。ナゴヤドームで同じくCSでの先発が予想されるチェン、山井、中田賢とともに汗を流した。過去CSでは3試合に登板して2勝0敗、防御率1・64と抜群の成績を残している。

 「リフレッシュしないといけないですけど、気持ちだけは切らないようにしないと。投げ込んで、実戦に投げて、本番というイメージでやっていきます」。20日に開幕するCSファイナルステージまでは3週間以上も猶予があるが、吉見は早速、キャッチボールなどで汗を流した。頭には決戦までの青写真が描かれていた。阪神か、巨人か。激しい優勝争いの中で常に2強を相手に投げ続けてきた大黒柱にとってはどちらが勝ち上がってきても問題はない。

 3年連続2ケタ勝利を挙げ、完全に先発陣の中心となった吉見だが、短期決戦でも無類の強さを発揮する。08年、09年とCSを経験して無敗を誇っている。「社会人時代の感覚が残っていることもあって、短期決戦は嫌いじゃないんですよ」。社会人・トヨタ自動車から中日に入団した吉見は、都市対抗、社会人選手権など短期決戦の経験が豊富。リーグ戦でも頼りになる右腕が、短期決戦ではさらにすごみを増す。「阪神は投手がいいし、打ち合いになればどっちがくるかわからない。準備はしておきます」。落合竜の“CS男”が、チームを日本シリーズへと導く。【鈴木忠平】

 [2010年10月4日11時37分

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