やるならとことん韓流や!

 オリックス入りが決まったメジャー124勝右腕の朴賛浩投手(37=前パイレーツ)が21日、ソウルで入団会見を行った。12月10日の李承■に続く当地での会見。韓国の2大スターを抱える球団は今後予想されるフィーバーに備えて、韓国人のファンらに向けたサービスを開始する。

 韓国人初のメジャーリーガーとして通算124勝の朴と、韓国リーグでシーズン56本塁打を放った李承■。投打の生きる「伝説」は日本で例えれば野茂とイチローか。会見に同席した村山良雄球団本部長は「大阪には韓国人の方も多く、ソウルからも1時間半程度でお越しになれる」と韓国人ファンの来場を呼びかけた。

 球団はさっそく韓流プロジェクトに本腰を入れる。韓国から試合に関する問い合わせが入っていることを受け、球界史上初めて一部ハングルで構成した球団ホームページの制作を検討。「要望に応えながら対応していきたい」と球団関係者は説明した。

 また球場周辺の案内看板にハングルを併記したり、韓国語の場内アナウンスを行うプランもあり、韓国のファンにも優しい球場づくりを目指す。ロッテが金泰均にちなんだテギュンバーガーを千葉マリン内のロッテリアで販売したように、2人の関連グッズや韓国料理を取り入れた球場グルメも当然のように考案していく。

 「日本の野球を経験することが今後のプラスになると考えた。日本で実績を残し韓国に進出したい。それが韓国の野球に対し貢献できることだと思う」。背番号61のオリックスのユニホームを来た朴は、母国への恩返しを誓い、まずはオリックスに熱い韓流の風を吹き込む。※■は「火」へんに「華」

 [2010年12月22日11時56分

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