就任1年目の小川淳司監督(53)率いるヤクルトのキーワードは「団結力」だ。25日、都内の球団事務所でスタッフ会議を行い、今季のチームスローガンは「POWER
OF
UNITY~心をひとつに~」に決まった。小川監督は昨年5月27日に監督代行に就任し、最大19あった借金を貯金4まで戻した。大型補強がない今季も、一致団結して2年ぶりのクライマックスシリーズ、01年以来の優勝を目指す。
新生「小川ヤクルト」の目指すべき戦い方が見えてきた。団結力の英語訳となる「POWER
OF
UNITY」。昨季借金19のどん底からチームを立て直した小川監督は「去年1年間でみんなが同じ方向を向いて、気持ちを1つにする大切さを改めて感じた。そういうことがヤクルトの力になる」と狙いを説明。昨季日本一に輝いたロッテの「和」とも重なる指針だ。
今オフの目立った補強は、この日来日したバレンティンぐらい。オリックスから戦力外になった浜中、楽天から宮出を獲得したが、補強が3選手だったのはセ6球団で最も少ない。石川、館山、村中、由規に続く外国人先発投手を探したが、獲得調査を進めていた韓国サムスンのペ・ヨンス投手(29)は、身体検査の問題で断念。今月に入って、昨季4勝5敗で自由契約としたバーネットと再契約を交わした。
補強がないなら、育てるしかない。先発5、6番手の育成を最重要課題に、昨季中継ぎで57試合に登板した増渕を先発に再挑戦させる方針。小川監督は、3年目左腕の日高を1軍キャンプに抜てき、中沢、平井、赤川、一場の名前を挙げて競争心をあおった。
攻撃面では自己犠牲の精神を求める。「巨人や阪神のようにガンガン打てるチームじゃない。自分のやるべきことをしっかりやること」と言う。バント、進塁打のチームプレーで泥臭く1点を取りにいく。「ピッチャーを中心に1点でも失点を少なく、得点は1点でも多く取る」が理想だ。
小川監督自身、他の11球団の監督と比較すると現役時代の目立った実績はない。「知識も経験も実績も大したことないが、こういう立場になれたのは昨年の選手の頑張りのおかげ」と胸に刻む。ルーキーでは七条祐樹投手(26=伯和ビクトリーズ)をただ1人1軍キャンプに帯同させるが、ドラフト1位の山田哲人内野手(18=履正社)らは、将来性を見込んで2軍スタート。現有戦力で、心を1つにし巨大戦力に立ち向かう。【前田祐輔】
[2011年1月26日9時21分
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