<慈善試合:ヤクルト6-1広島>◇3日◇神宮

 ヤクルトの新助っ人ウラディミール・バレンティン外野手(26=レッズ3A)は、この1カ月で劇的な変化を遂げた。同僚の館山に奥襟を取られるとおびえていたのが、今では館山の腰を抱えて持ち上げるようになった。来日当初、日本人はみな柔道の達人だと勘違いしていたが、日本を知るにつれて、そうじゃないことが分かったからだ。

 日本を知る。助っ人外国人にとって一番大事なことをバレンティンはモノにしつつある。「来日直後と違って、今では打席で余裕があるんだ。それがいいんだと思う」。この日の広島戦では新人の福井と新守護神のサファテから本塁打を放った。新戦力つぶしという貴重な仕事をしてみせるまでになった。

 陰には小川監督の配慮も見える。「やんちゃだって聞いてたんだけど、おとなしいからどうかと思っていた。慣れるまでは打順を6番に置いて、気楽に打たせたい」。期待はクリーンアップの一角を担って欲しいというものの、今はあえて多くを求めない。その日本的な奥ゆかしい期待に、バレンティンは応えようとしている。【竹内智信】