<ヤクルト3-3広島>◇8日◇松山
ヤクルトが首位攻防戦でサヨナラ勝ちを狙った勝負手、「青木」の代走「福地」は実らなかった。9回2死二塁から、福地寿樹外野手(35)のけん制死で試合終了。3点差を追い付き、貴重な引き分けをつかんだが、単独首位には1歩届かなかった。
9回1死から青木宣親外野手(29)が左前打で出ると、小川淳司監督(53)は代走に福地を指名した。すでに試合時間は3時間30分を超えて、延長戦はなかった。06年盗塁王から、08、09年の盗塁王へ。今季青木は1盗塁だが、福地は打率0割0分0厘ながら8盗塁で、リーグトップに立つ。
犠打で二進すると、広島外野陣は極端な前進守備を敷いた。小川監督は代打に川本を送った。「福地がセカンドにいけば、外野は前に出てくる。頭を越える確率で川本を選んだ」。だが、二塁走者の福地は「三盗しようとしていた」と考えた。城石内野守備走塁コーチは「外野が前で、ゴロヒットではかえれないと三盗を考えていたところで、一瞬目を(投手から)切った」と説明。小川監督の思惑とは若干のズレがあった。
福地は「一番やってはいけないこと。申し訳ない」と責任を背負い込んだ。チームにとって、今季失敗0で盗塁を量産するスペシャリストの貢献度は大きい。それだけに、小川監督は「最後はもったいなかった」と悔やんだ。【前田祐輔】




